あなただったらどうする?異業種のケーススタディを通して見えた2つのポイント
2017.01.31
おはようございます。タスクの京谷です。
さて、今回は以前参加した異業種交流会でのお話をしたいと思います。
ケーススタディと題して、ある洋菓子メーカーの社長様の実話を基に討議するという企画がありました。
その社長様はもともと製造現場の責任者で、経営はお兄様に任されていたとのこと。
そのお兄様が急逝されるところからケーススタディが始まります。
討論から見えた事実とは
異業種のケーススタディを通して見えた2つのポイント
ケーススタディのお題は「そのときあなたは」。
つまり同じ状況に陥った時、いったい何が困るのか、どのように対処すればいいのかを話し合います。
用意された模造紙に、課題を付箋で貼り付けていきます。
模造紙に貼られる付箋には課題として
- 給与の仕組みがわからない
- 銀行とのやりとりがわからない
- 資金繰り
- 取引先との関係をどうすれば
- 取引先とどんな話をしているのかわからない
- 販路開拓などやったことがない
- 従業員の求心力
など、色々な問題が浮かび上がります。
そして対策として
- エキスパートを雇う(社長の報酬よりは安い)
- 取引先や銀行に教えを乞う
- 従業員に頭を下げ、協力を依頼する
- 行政のサービス(経営相談など)を徹底的に活用する
など、さすがメンバーはほとんどが経営者とあって、リアルな対処法が次々と並んでいきます。
ケーススタディを通して見えた2つのポイント
7つのグループに分かれた討議だったのですが、
対処のベスト5は以下の通りでした。
予防的な意見も数多く見られます。
5位 「会計士や労務士などの専門家に意見を聞く・情報を集める」
4位 「普段から社長業務を分担し、スタッフに権限を与える」
3位 「銀行との関係を把握する」
2位 「取引先の情報を整理する」
1位 「従業員を不安にさせない」
カネにあたる銀行との関係もそうですが、
①モノ(取引先)、②ヒト(給与や人事)に関する情報の共有が重要という声が多いのが印象的でした。
ちなみにその社長様の実体験では、新社長に就任後最初にやったのが、
「給与計算Excelの構造を把握する」
だったそうです。